2011年01月20日

文化防衛論

「天皇の起源」(9)
林房雄1903-1975
fusao hayashi

1988.12.05 初版発行(株式会社天山出版)

<文化防衛論--三島由紀夫(1)>
「日本人のいろいろな行動(たとえば特攻隊
の行動)について、日本人が考えることと、
西洋人の評価とはかなりちがっている。彼ら
から見ればいかにばかげたことであろうとも
、日本人が立派だと思い、美しいと思うこと
はたくさんある。
西洋人から見てばからしいものは一切やめよう、
西洋人から見て蒙昧なもの、グロテスクなもの
、美しくないもの、不道徳なものは全部やめよう
じゃないか、というのが文明開化主義である。
西洋人から見て浪花節は下品であり、特攻隊は
ばからしいもの、切腹は野蛮である、神道は
無知単純だ、とそういうものを全部否定して
いったら、日本には何が残るか、何も残るもの
はない。・・・西洋の後に追いつくことが文化
だと思ってきた誤りが、もうわかっていいころ
だと思う」

「”何を守るか”・・・私(三島)はどうして
も第一に、天皇陛下のことを考える。・・・
天皇は日本の象徴であり、われわれ日本人の
歴史、太古から連続してきている文化の象徴で
ある。そういうものに忠誠をつくすことと同意
のものであると私は考えている。なぜなら、日本
文化の歴史性、統一性、全体性の象徴であり、
体現者であられるのが天皇なのである。」

panse280
posted at 20:26

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