2011年01月16日

菊と刀

「天皇の起源」(5)
林房雄1903-1975
fusao hayashi

1988.12.05 初版発行(株式会社天山出版)

<菊と刀>
ベネディクト女史は書いている。
「天皇が神性を否認するようにという勧告が
(GHQによって)行われた時に、天皇は、初め
からもっていないものを捨てろと言われても
迷惑する、と言った。天皇は、日本人は天皇
を、西洋人が考えるような意味での神とは考え
ていない、と言った。」

<零格と絶対神格>
大東亜戦争末期における「天皇神格化」は、
民族の「臨戦体制」が生んだものであり、
戦争が終われば、天皇は古代または7,8世紀
以来の「権力なき権威」にもどる。

天皇の正常時の属性は「古代的霊格」であって、
「絶対神格」ではない。後者は暗殺と革命に
つながり、「霊格」は「無私の統治者」を
生む。
ロシア共産党が主導したコミンテルンが日本
共産党に指令した天皇制打倒のテーゼは、
ロシア皇帝と天皇の混同と同一化だった。

明治末年、幸徳秋水の「大逆事件(山県有朋
政府のでっち上げともいわれる)」が起こり、
大正末期には難波大助の暗殺未遂が起ったが、
それ以後、ロシアのナロードニキの場合の
ような組織的かつ持続的な天皇暗殺の計画は
日本では生まれなかった。

panse280
posted at 17:53

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