2010年11月27日
食物繊維のはなし
「健康自主管理と食品の常識」(8)
--三石理論による自主管理システム(2)--
三石巌 1901-1997
iwao mitsuishi
2009.3.1 第2刷(阿部出版)
<食物繊維のはなし>
食物繊維の研究のさきがけになった人は、
トロウェルとバーキットの両人です。
パーボ・アイローラは、食物繊維さわぎに
火をつけた、栄養学と自然治癒の世界的権威で
すが、50歳代の若さで亡くなりました。
「彼(パーボ・アイローラ)は、自分の健康法
で脳卒中は防げると思っていたのでしょう。
・・・私(三石)は、食物繊維をつとめて
とろうなどと思ったことがないのです。・・・
この人たち(トロウェル、バーキット、アイローラ)
の考え方には、いくつかのまずい点がありますが、
その一つは、食物繊維にはいくつかの種類がある
のに、それをごっちゃにしていることです。
食物繊維は、種類がちがえば、分子構造もちがい、
腸の中での働きもちがいます。」
<食物繊維の4つのグループ>
1 セルロース
2 ペクチンやガム類
3 フルクトオリゴ糖や還元麦芽糖などのノンカロリー
甘味料(多くは化学製品)
4 でんぷん
食物繊維とは「人間の消化酵素では消化できない食物
成分」であり、「繊維」とはかぎりません。