2010年08月24日

戦闘機の歴史

「こんなに強い自衛隊」(4)
井上和彦 1963-
kazuhiko inoue

2010.7.25 第1刷発行(双葉社)

<戦闘機の歴史>
昭和31年、航空機製造が再開された。
戦後初の主力戦闘機はF-86Fセイバー、米国から
供与された機体であった。その次がF-104Jスター
ファイター、F-4EJファントム,F-15J/DJイーグル
とことごとく、国内でライセンス生産された米国
製戦闘機だった。例外は高等練習機T-2から派生した
F-1支援戦闘機だ。そして次期支援戦闘機を計画中
に日米貿易摩擦問題が割り込んできた。
そして、日本独自ではなく、日米共同開発案に
押し切られた。F-2の日米共同開発には日本の最先端
技術が注ぎ込まれたがその技術は無償でアメリカに
持っていかれた。
現在、世界最強といわれるF-22はアメリカの国防機密
のため次期戦闘機として日本が入手することはできな
い状態になっている。
そんななか、先進技術実証機「心神(shinshin)」に
注目が集まっている。
心神は第5世代(最新)のステルス戦闘機であり、
開発には米国の制約を受けることなく防衛省が研究
してきた最先端技術を総動員できる純日の丸戦闘機
である。部分的には世界最強のF-22を上回る性能も
秘めているといわれる。完成すれば、日本の航空機
開発史上、「零戦」以来の快挙となるだろう。
加えて、実証機とはいえ、日本製ステルス機「心神」
の開発そのものが、最新鋭機の対日リリースを渋る
アメリカに対する政治的な交渉カードとなる点も
見過ごしてはならない。

panse280
posted at 20:03

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