2010年07月27日

盛者必衰

「二宮尊徳」(7)
武者小路実篤 1885-1976
saneatsu musyakouji

昭和31.7.30.初版(角川書店)

<盛者必衰>
「満たる身代を、平穏に維持するも又難き業なり、
たとえば器に水を満て、これを平に持て居れと、
命ずるが如し、器は無心なるが故に、傾く事あら
ねど、持つ人の手が労(つか)るゝか、空腹に
なるか、必ず永く平に持て居る事は、出来ざるに
同じなり」
(二宮翁夜話)

<推譲(すいじょう)の道>
「初て家を興す人は、自常人と異なれば百石の
身代にて五十石に暮すも、人の許すべけれど、
その子孫となれば百石は百石だけ、二百石は
二百石だけの事に、交際をせざれば、家内も
他人も承知せざる物なり、故に終に不足を生ず、
不足を生じて、分限を引去る事を知らざれば、
必滅亡す、是自然の勢い、免れざるところなり、
故に予常に推譲の道を教ゆ、推譲の道は百石の
身代の者、五十石にて暮しを立て、五十石を譲る
を云う、この推譲の法はわが教え第一の法にして、
すなわち家産維持且つ漸次増殖の方法なり、家
産を永遠に維持すべき道は、この外になし。」
(二宮翁夜話)

panse280
posted at 21:13

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