2010年07月19日

無税国家構想--120年計画

「松下幸之助が考えた国のかたち」(6)
松下政経塾編

2010.3.12.第1刷(株式会社PHP研究所)

<無税国家構想--120年計画>
120年計画で、日本を無税の国家にしたいと
考えています。
具体的には、毎年予算の1割を年々積み立てます。
(現在、日本では、予算が余っても使い切ることに
なっていますが、これを止めます。)

我が国がもし、明治初年から年々1割を積み立てて
きましたら、現在では500兆円がたまっています。
それを年5分に運用しますとそこから25兆円の剰余金
が出るわけです。25兆円は本年度(当時)の国家予算
の約6割に相当します。そうしますともう税金はいら
ない、ということになるわけです。

こうしますと、儲ける人はどんどん儲けて、貧富の
差が大きくなる恐れがあります。
そこで、富裕税とでも申しますか、うんとお金のある
人は、所得格差を多少調整する意味で税金を納める。
富裕税1本でいく、何もほかのものはいらない。

そうして更に100年たちますと、積立金が増えて
まいりますから、収益分配国家といいますか、
税を取るのではなく、お金を分配できるように
なります。

「今から研究して、それでやったならば、私(松下)は
可能だという感じがしてならんのです。」

panse280
posted at 19:04

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