2010年06月13日

エピローグ・十億年の宴

「人類の長い午後」(17)
--未来史の冒険「西暦3000年の世界」--
橋元淳一郎
jun-ichiro hashimoto
1947-
1999.11.9.第1刷(現代書林)

<エピローグ・十億年の宴>
何千万年という時間は宇宙の歴史にとては
一瞬にしかすぎない。

人類が銀河系全域に文明を築くなどは起こり
そうにない。

人類は1千万年という時間を「感じ取れる」よ
うには出来ていない。

我々は何のために生きているのか。宇宙的スケール
から答えれば「それは無意味なものである」。
我々は一瞬の宴の中に生きている。生きる意味は、
その一瞬の中にしかない。

余談:20世紀、生きる意味だの、ニヒリズムだの
が問題になったことがある。三島由紀夫は、「葉隠」
武士道の「一瞬に生きる」ことでしかニヒリズムを
解決出来ないと書いた。

(注)ニヒリズム
今まで最高の価値と信じられていたものが無価値と
なったため、何に価値観をおくか解らなくなった状態。

ニーチェは2080年ごろまで「ニヒリズム」が続くと予言。
<ニーチェのニヒリズムへの2つの対処法>
1 一瞬一瞬を一所懸命生きるという事。(「葉隠」的生き方)
2 時代の流れにまかせる。(ポップ的生き方)

(注2)ポップ(アンディ・ウォーホル)
「「ポップ」って自分の外側から来るものなんだ。
人にアイデアをもらうのも、雑誌をめくって
アイデアを探すのも同じことだよね。」

「僕はあらゆる人に影響を受けていると思うな。
でもそれはいいことだよ。それがポップってことだ。」

panse280
posted at 17:42

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