2010年05月16日

ファウスト博士の霊界との交流

「「霊界」の研究」(6)
--プラトン、カントが考えた「死後の世界」--
金森誠也
sigenari kanamori
1927-
2008.7.17.第1刷(PHP研究所)

<ファウスト博士の霊界との交流>
「ファウスト」といえば、ゲーテの「ファウスト」だが、
ファウスト博士は15-16世紀に実在し、壮烈な人生を送り、
錬金術の実験中に非業の最期を遂げた有名人である。
彼の著書は死後、禁書となり散逸したが、民衆の記憶から
消えることはなかった。
1585年には「実伝ファウスト博士」が出版されベストセラー
になった。
私生児のファウストはハイデルベルク大学で、神学、医学を
そして、魔術で有名なクラクフ大学に学んだ。
学生時代から占い師をして多額の収入を得ていた。
巫術師、占星術、手相、気象、火勢、水勢などの称号を持つ。

1509年、ハイデルベルク大学の記録文書には「ファウスト
はその際、16人の志願者のうちトップで神学博士号を授与された」
とある。ファウスト31歳であった。
卒業後、エルフルト大学での講義では大学生の人気の的となった。

宗教改革者マルチン・ルターなどは「彼は悪魔の力を借りて
予言を行っている」と非難し、彼がヴィッテンベルクに来た
ときには亡き者にせんと企んだという説もある。

ファウストは大酒飲みであった。各地を放浪し、ある時は
フランソワ一世の性病治療もやった。
1538年、シュタウフェン男爵に雇われ錬金術をやっている
最中に事故死した。

<ファウスト博士の三つの魔術>
1 霊界通信(善・悪の霊と自由に交信できる-巫術)
2 錬金術
3 占星術、手相術、水晶などによる予言術

ファウスト博士が最も非難されたのは巫術(ふじゅつ)で
悪魔と交信して魂を売ったとされた。
ファウストが最初に呼び出した悪魔は、高位の悪魔サタン
であったが、その部下メフィストフェレスがファウスト専属
の悪魔とされたといわれる。

<ファウストと悪魔の契約書>
1 神と天使を拒否すること
2 全ての人間の敵となること
3 聖職者に服従してはならない
4 教会にいってはならない
5 妻をめとってはならない

これを守れば、24年間は好き放題の生活が送れるが、その
期限がくれば、肉体と魂も悪魔に引き渡される。
ファウストはこの条件で契約書に署名した。

以後、ファウストはメフィストフェレスを部下として、
贅沢のかぎりを尽くした生活をした。そして未来だけ
でなく、過去・現在を映像として人々に提示したと
いわれるが、彼の残したものは全て抹殺されたので
伝説によってしか伺うことができない。


panse280
posted at 18:25

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