2010年05月15日

ダンテ「神曲」にみる死後の世界

「「霊界」の研究」(5)
--プラトン、カントが考えた「死後の世界」--
金森誠也
sigenari kanamori
1927-
2008.7.17.第1刷(PHP研究所)

<ダンテ「神曲」にみる死後の世界>
ダンテ(1265生まれ)を「地獄(神曲)」へ案内した
のはヴェルギリウス(BC70-BC19詩人)であり、「天国
(神曲)」に案内したのはベアトリーチェである。

ベアトリーチェはダンテの家の隣に住んでいた1歳年下の
娘だが、一目で神の子だ!と9歳のダンテは思った。
ダンテ25歳の時、他家へ嫁いでいたベアトリーチェが死んだ。
ダンテはベアトリーチの歌(「新生」)を作った。

ベアトリーチェはヴェルギリウスにダンテを地獄界を
案内するように命じた。

ダンテとヴェルギリウスは地獄でも軽い罪の者の住む
場所リンボの入り口に着いた。ここには真実の信仰を
持たないホメロス、プラトン、ソクラテス、カエサル
等々らが住んでいた。快楽主義者のエピクロスは
もっとヒドイ地獄に住んでいた。

クレオパトラも地獄にいる。
ダンテはプラトンよりもアリストテレスに親近性を
もっていた。プラトンの真価の再発見はルネッサンス
時代であり、中世はアリストテレス礼賛の時代だった。

<地獄の光景>
貪欲者・・・冷たい雨に打たれる
異端者・・・燃える墓の中で焼かれる
自殺者・・・茨(いばら)に変えられる
婦女誘惑者・・・鞭打たれる
盗賊・・・蛇に苦しめられる
不和の種をまく者・・・剣で斬られる

地獄の底では、各種の反逆者が凍った湖に漬けられている。
そして世界の三大反逆者、ユダ、ブルートゥス、カシウス
が地獄の帝王ルツィファーの口で噛まれている。

・・独り言・・
キリストを売ったユダが嫌われるのは、解るが
何故、ユダヤ民族までが延々と迫害され続けるのか日本人
には理解できないだろう。キリスト教徒にとって、キリス
ト教徒以外は人にあらず、ということでしかない、今も。

<天堂界>
第一天(月天)・・・誓願を果たさなかった者
第二天(水星天)・・・美名を求めて善行をした者
第三天(金星天)・・・恋に燃えた魂
第四天(太陽天)・・・トマス・アクィナスのような知識人
第五天(火星天)・・・信仰のために闘った者
第六天(木星天)・・・地上で正義を行った者
第七天(土星天)・・・同じく黙想を行った者
第八天(恒星天)・・・勝利に輝く者
第九天(原動天)・・・神と天使
第十天(至高天)・・・神と天使

panse280
posted at 21:22

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