2010年04月12日

人にしゃべりたくなる

「本居宣長(下)」(3)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<人にしゃべりたくなる>
「全て心に深く感ずる事は、人に言い聞かせでは
やみがたき物なり、あるひは珍らかなる事恐ろしき
こと可笑しき事なども見聞て心に感ずる時は、必ず
人にも言ひ聞かせまほしくて、心に込め難し、さて
言ひ聞かせたりとても、人にも我にも何の益もあらね
ども、いはではやみがたきは自然の事にして、歌も
この心ばへある物なれば、人に聞かす所、もっとも
歌の本義にして、仮令の事にあらず、・・・」

「言語という靱帯(じんたい)で結ばれていなければ、
私達には共同生活は営めないという、解り切った事実
を、彼(宣長)ほど深く考えた人はなかった。」

panse280
posted at 19:24

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