2010年04月11日

「物」の経験

「本居宣長(下)」(2)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<「物」の経験>
「宣長にとって、「物」の経験とはどういうもので
あったか。
・・・
物のたしかな感知という事で、自分に一番痛切な経験
をさせたのは「古事記」という書物であった、と端的
に語っているのだ。更に言えば、この「古への伝説」
に関する「古語物」が提供している、言葉で作られた
「物」の感知が、自分にはどんなに豊かな経験であった
か、これを明らめようとすると、学問の道は、もう
その外には無い、という一と筋に、おのずから繋がって
了った、それが皆んなに解って欲しかったのである。」

「神代の神は、今こそ目に見え給はね、その代には
目に見えたる物なり」(宣長)

panse280
posted at 18:07

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字