2010年04月10日

学問と詩(言葉)

「本居宣長(下)」(1)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<学問と詩(言葉)>
「学問は歴史に極まり候」
「学問の道は文章の外無し」
(「答問書」徂徠)

「詩を学ばずんばもってもの言うこと無し」(孔子)
(徂徠の注「およそ言語の道は、詩これを尽くす」)

「名正しからざれば、即ち言順(したが)はず」(孔子)

「述べて作らず、信じて古を好む」(孔子)
(この言葉を徂徠は孔子の学問上の態度として受け取った。
つまり、理では歴史を扱うことは出来ない。大切なのは
自分を歴史の中に投げ入れることである)


「空理を捨てて、実理を取るという、当り前な事が
何故、こうもむつかしいのか、何故、世の識者達は、
皆争って空理に走るのか、という疑問に(宣長は)
出会う。この疑問は、「古事記伝」を書く動機と
堅く結ばれている。」

panse280
posted at 14:20

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