2010年03月28日

「冠辞考」賀茂真淵

「本居宣長(上)」(29)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<「冠辞考」賀茂真淵>
「冠辞とは、・・・今日普通枕詞と言われている
もので、「記紀」「万葉」などから、枕詞三百四十
余りを取り出し、これを五十音に排列集成して、
その語義を説いたのが「冠辞考」である。」

補記:「冠辞考」には、専門家の調査によると、
例えば、延約略通の音韻変化というような、大変
無理な法則が用いられている。

「私(小林)の興味は、無理を信じさせた真淵の
根本思想の方に向く。仕事の企画を説いてはいるが、
直観と情熱とに駆られて、走るが如き難解な、真淵
の序文を、くり返し読みながら、私は、そういう
事をしきりに思った。」

真淵は当時つかわれていた「枕詞」という言葉を
捨てて先師、荷田春満(かだのあずままろ)が
言い出した冠辞と云う言葉を用いた。その理由は、
「枕」は夜、「冠」は日を連想し物の上に置くこと
を「冠」というからだ、という。

宣長の「枕詞」の見解は「玉勝間」ある。
「枕詞とは今日誰も言い習わしている事だし、又、
この言葉の意味合をよく考えてみれば、枕詞で別段
仔細はない、というのが宣長の意見である。」

panse280
posted at 17:45

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