2010年03月24日

僅かに知れることを味わうべし

「本居宣長(上)」(25)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<さし過たる事>
「「物のあはれ」を知っていた式部は、決して
その「本意」を押し通そうとはしなかった。
通そうとする賢しらな「我執」が、無心無垢に
も通ずる「本意」を台無しにしてしまうからで
ある。それに気づかないのが、世の劣者の常だ。
宣長は言う、
・・・
「すべて男も女も、悪ろきものは、僅かに知れる
かたの事を、残りなく見せ尽くさむと思へるこそ、
いとおしけれ」」

panse280
posted at 22:22

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