2010年03月15日

賀茂真淵

「本居宣長(上)」(17)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<賀茂真淵>
宣長が真淵の門人になったのは、宣長35歳、真淵68歳。
真淵は5年後没する。宣長は終生忌日には「県居大人
之霊位」と書した掛け軸を作り、祭を怠らなかった。


<物のあはれ>
宣長の京都遊学時代の思索をまとめた「あしわけ小舟」
にはすでに「物のあはれ」論が顔を出している。

「歌の道は、善悪の議論を捨てて、もののあはれと
云う事を知るべし、源氏物語の一部の趣向、此所を
以て貫得すべし、外に仔細なし」

後年、「紫文要領」で「物のあはれ」論は完結した形
を取った。

宣長を開眼させた契沖の所懐とは、

「たとえ儒教を習い、釈典を学べども、詩歌に心を
おかざる族は、俗塵日々に堆うして、君子の跡、
十万里を隔て、追難く、開士の道、五百駅に障りて、
疲れやすし」(万葉代匠記)

panse280
posted at 21:12

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