2010年02月27日

宣長の存在は思想史上での事件であった

「本居宣長(上)」(2)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<宣長の存在は思想史上での事件であった>
「死ねばみな よみにゆくとは しらずして
ほとけの国を ねがふおろかさ」

「私(小林)に興味があるのは、宣長という
一貫した人間が、彼に、最も近づいたと信じ
ていた人々の眼にも、隠れていたという事で
ある。この誠実な思想家は、言わば、自分の
身の丈に、しっくり合った思想しか、決して
語らなかった。その思想は、知的に構築され
てはいるが、又、生活感情に染められた文体
でしか表現出来ぬものでもあった。」

<学問ほど面白いものはない>
「(宣長は)世に学問程面白きものはなし、
と思いこみ、初心を貫いた人である。」

<生活のための医術>
宣長は生活のために、医術を学んだ。
「医のわざをもて、産とすることは、いと
つたなく、こころぎたなくして、ますらを
の本意にもあらねども、・・・」

<簡素な生活>
「常に環境に随順した宣長の生涯には、何の
波瀾もみられない。」
あまりに簡素な四畳半の書斎にある粗末な
小机は四十余年も使われた。

panse280
posted at 21:59

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字