2010年02月26日

本居宣長

「本居宣長(上)」(1)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成4.5.25.発行(新潮社)

<古事記伝>
「本居宣長について、書いてみたいという考えは、
久しい以前から抱いていた。戦争中の事だが、
「古事記」をよく読んでみようとして、それなら、
面倒だが、宣長の「古事記伝」でと思い、読んだ事
がある。」

<櫻(さくら)>
宣長といえば、サクラである。
葬式は質素にと云いながら、墓の背景に植える
サクラにはこだわった。
「花はさくら、桜は、山桜の、葉あかくてりて、
ほそきが、まばらにまじりて、花しげく咲たる
は、又たぐふべき物もなく、うき世のものとも
思はれず」(玉かつま、六の巻)

「しき嶋の やまとごゝろを 人とはゞ
朝日にゝほふ 山ざくら花」

「めづらしき こまもろこしの 花よりも
あかぬ色香は 桜なりけり」

宣長ほど桜の歌を詠んだ人もあるまい。

「彼は、遺言書を認めると、その秋の半ばから、
冬の初めにかけて、桜の歌ばかり、三百首も
詠んでいる。」

「桜花 ふかきいろとも 見えなくに
ちしほにそめる わがこゝろかな」

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朝日新聞2010.2.26朝刊
小林秀雄の45年前の講演テープ
(1965年11月國學院大學での「本居宣長」講演)
発見のニュース
この年、小林秀雄は「本居宣長」の執筆開始。
「これまでに書かれた本はほとんどみんな読んだが、
どこか気にくわない。自分(小林)には違うことが
言えるんではないか。そうでなければ書かない」
宣長が35年かけて「古事記」を解釈して「古事記伝」
を著したことなどを紹介し、「この時間の意味を
考えないとあのころの学問はわからない。想像力を
働かせて、どういう人間であったかをみるのが
歴史を知る眼目」と説き、「学問は自分の実力で
発明しなければならなかった。「学んで知る」に
とどまるのではなく、「思って得る」ところまで
進めなければ学問ではない」と話した。

この講演CDは4月に新潮社から発売される。
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panse280
posted at 20:15

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