2010年02月22日

自由の問題

「小林秀雄全作品・別巻感想(下)」(3)
--未完のベルグソン論--(1958)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成19.7.10.2刷(新潮社)

<自由の問題>
「私(ベルグソン)は、いろいろな問題のうち、
形而上学と心理学とに共通するもの、即ち自由の
問題を選んだ」

「自由の何たるかを教えて「意識の直接与件論」の
右に出る著作はない、と私(小林)は考えている。
だが、著者は教えたのではない、ただ証明したのだ。」

「「近代人にとっての自由の問題は、古代人にとっての
エレア派の詭弁と同じものだった」これが、「意識の
直接与件論」の結論である。」

「純粋な内的経験は口を利く習慣を持たぬ。これを
感じて黙っている忍耐が必要である。これが、ベルグソン
が、言葉による解決を放棄したという意味だ。」

補記:「論考」(ウィトゲンシュタイン)七つの断章を
思い出す。

「世界は事実であることの全てである」
" Die Welt ist alles,was der Fall ist."

「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」
" Wovon man nicht sprechen kann, darueber muss man schweigen."

panse280
posted at 20:21

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