2010年02月19日

ベルグソンの哲学

「小林秀雄全作品・別巻感想(上)」(11)
--未完のベルグソン論--(1958)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成19.3.10.2刷(新潮社)

<ベルグソンの哲学>
「彼(ベルグソン)の目指したものは、綜合的な学で
はなく、人間的な全体的な経験であった。知的なシス
テムではなく、知的な努力であった。彼の仕事の方法
が定義し難いのは、方法を頼むより先ずこれを捨てて
みたところから来ているとさえ言えよう。実在に近づ
こうとして、一切の人為的な機械的な近づき方を拒絶
したところで、彼は実在の前に、殆ど手ぶらで立つ。
そこで、直観も悟性も、無垢な力を取返すのであり、
そこに、いつも立還っていなければ、どんな学も、
自ら編んだシステムのうちに死ぬのである。」

補記:上記の姿勢は、後年「本居宣長」を書いた
小林秀雄の基本姿勢と同じだ、つまり、”手ぶら”
で対象に向かう、無私の精神である。

panse280
posted at 20:31

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