2010年02月17日

笑いの基本成分は塩である

「小林秀雄全作品・別巻感想(上)」(9)
--未完のベルグソン論--(1958)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成19.3.10.2刷(新潮社)

<喜劇>
「喜劇では行動が軽視され、目指されるのは、寧ろ
身振りである。」

<高級喜劇>
「喜劇的人物とは、或るタイプなのである。軍人型
でも、官僚型でもいい、そういうものに、やすやす
とはまり込んで、性格を固定させれば、笑いは、
もう傍に来て待ち構えているだろう。高級喜劇は、
人間のタイプを狙う。」

<笑いの基本成分は塩である>
「波は、休みなく、海の面で争っている。海面の下
の層は、深い静穏を保っているのだが。波は、互に
衝突し、抗争し、平衡を求めている。その変化する
形を追って白い泡が、身軽く、跳び上る。・・・
笑いは、この泡のように生れる。笑いは、社会生活
の外面で行われる、浅薄な革命を告げている。・・・
笑いも亦、泡の様に、基本成分は塩である。・・・
これを味おうと、泡を採集する哲学者は、時として、
そのほんの少量の材料にも、一定量の苦味を見付ける
でろう。」(ベルグソン)

panse280
posted at 20:07

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