2010年02月16日

よくにたものは滑稽(こっけい)である

「小林秀雄全作品・別巻感想(上)」(8)
--未完のベルグソン論--(1958)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成19.3.10.2刷(新潮社)

<よくにたものは滑稽(こっけい)である>
「「よく似た二つの顔は、別々に眺めれば、少しも
おかしくないのだが、並べて見ると、似ていると
いうので、おかしくなる」。パスカルが、「パンセ」
の中に書いて置いたこの謎の徹底的な解法はベルグソン
を待っていた。演説家の身振りに、おかしいところは
少しもないとしても、それが繰返されれば、おかしく
なる、それと同じ事だ、とベルグソンは言う。
命ある世界に繰返しはなく、同じ形もない、と、私達
は、われ知らず知っているだろう。・・・酷似した
二つの顔に、対面した時のヴィジョンを分析すれば、
生きた二人の人間に対面しているという諸君の心の
背景に、一つの型から圧(お)し出された二つの物品
が現れているであろう。」

笑いは反響を求める。
笑いは共同生活の合意を要求する。
笑いは社会的なのもである。

「私達の想像力というものは、はっきり極まった哲学
を持っているものだ。(そして、この哲学と呼ばれた
いとは、少しも考えてない哲学の蔵する深い意味の
吟味を、ベルグソンの哲学は目指していると言える
のだが。)」

panse280
posted at 20:11

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字