2010年02月09日

小林秀雄の「未完のベルグソン論」

「小林秀雄全作品・別巻感想(上)」(1)
--未完のベルグソン論--(1958)
小林秀雄
hideo kobayashi
1902-1983
平成19.3.10.2刷(新潮社)
小林秀雄氏(56歳から61歳)未完の
ベルグソン論(小林氏はこの作品を失敗作と
して刊行を禁じたものである)

<失敗作としてのベルグソン論>
「(ベルグソン論は)失敗しました、力尽きて、
やめてしまった、無学を乗りきることが出来な
かったからです、大体の見当はついていたので
すが、見当がついただけでは物は書けません・・」
(「人間の建設(岡潔氏との対談)」より)


<ベルグソンの遺書>
「私は、学生時代から、ベルグソンを愛読して
きた。彼が死んだのは、大戦の始まった年である。
・・・
私は彼の遺稿集の出版を待った。・・・書店にも
注文したし、フランスに行った時も捜したが、
無駄であった。・・・事情が、私には明らかに
なった。彼は、死ぬ四年前、1937年の二月に、
遺書を書いているのであった。
「世人に読んで貰いたいと思った凡てのものは、
今日までに既に出版した事を声明する。将来、
私の書類その他のうちに発見される、あらゆる
原稿、断片、の公表をここに、はっきりと禁止
して置く。・・・」

panse280
posted at 21:10

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