2010年01月26日

日本初の神聖政治の宮廷・鶴岡八幡宮

「この国のかたち(5)」(5)
司馬遼太郎
ryotarou shiba
1923-1996
2008.6.25.8刷(文春文庫)

---神道(6)---

<日本初の神聖政治の宮廷・鶴岡八幡宮>
八幡神ほど、無名から出て、世に注目され
つづけた神もない。八幡神は日本の固有神
ではなく、蕃神(外国からの神)である。
この神は政治好きである。平安初期には、
石清水八幡宮は伊勢神宮とならんで皇室の
宗廟とされた。破格の沙汰といっていい。

平安期に入ってから、皇族が臣籍に降下させ
られるようになった。降下すると、多くの
場合、源氏の姓を賜る。

源頼義(988-1075)は鎌倉、由比ヶ浜に京の
石清水八幡宮から神霊を勧請して八幡宮
を建てた。現在鎌倉の材木座にある元八幡が
それである。八幡神の歴史できわだっていた
のは、頼義がこの神をもって氏神としたこと
であった。家系とも神話とも無縁の外来神を
氏神にしたのである。ここに八幡神は武の神
となった。

後に頼朝が鎌倉幕府の宮廷ともいえる巨大な
鶴岡八幡宮をたて、日本最初の神聖政治的
かおり漂う政治的リアリズムを確立してゆく
のである。

panse280
posted at 20:16

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