2010年01月22日

神道(司馬遼太郎)


「この国のかたち(5)」(1)
司馬遼太郎
ryotarou shiba
1923-1996
2008.6.25.8刷(文春文庫)

---神道(1)---

「神道に、教祖も教義もない。・・・むろん
社殿は必要としない。・・・三輪の神は山である。
・・・古神道には、神から現世の利をねだるという
現世利益の卑しさはなかった。・・・ここに八幡神
という異様な神が現われる。奈良朝までは、豊国の
宇佐(大分県)にしかこの神はなかった。・・・
この神は風変わりなことにシャーマンの口をかりて
しきりに託宣をのべるのである。・・・聖武天皇は
仏教をもって立国の思想としようとしただけに
八幡神の仏教好きをよろこび、天平十年(738)、
宇佐の境内に勅願によって弥勒寺を建立させた。
これが神宮寺のはじまりになる。八幡神が古来の
神々を新時代へ先導しはじめたのである。」

panse280
posted at 21:03

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