2010年01月18日

キリスト教は人類の最大の不幸

「反キリスト者」(2)
F.W.ニーチェ
Friedrich Wilhelm Nietzsche
1844-1900
「ニーチェ全集14」(ちくま学芸文庫)
2008.5.30.7刷


<仏教>
「仏教は、老成の人間たちにとっての、苦悩をあまりにも
やすやすと感受するところの、善良な、温和な、きわめて
精神化されてしまった種属にとっての宗教である。
ヨーロッパはまだまだ仏教を受け入れるまでに成熟して
はいない。
・・・
仏教は、繰り返して言えば、百倍も冷静で、誠実で、
客観的である。」

「仏教は約束するのではなく履行し、キリスト教は
なんでも約束するが、何ものをも履行することがない。」

<キリスト教の運命>
「キリスト教の運命は、この宗教で満足させられるべき
欲求が病弱で、低劣で、卑俗であると同じだけ、キリスト
教の信仰自身が病弱で、低劣で、卑俗とならざるをえな
かったという必然性のうちにある。」

「今日キリスト者であることは、非礼なのである。そして
私の嘔吐がはじまる。」

<新約聖書>
「新約聖書を読むときには、手袋をはめたらよいという
ことである。かくもはなはだしい不潔さの近くでは
ほとんどそうせざるをえない。・・・私は新約聖書の
なかで共感できるたった一つの特徴をでもと探したが
無駄であった。そのなかには、自由で、善良で、公明
正大で、正直であると言ってよいものは何ひとつとして
ない。」

<人類の最大不幸>
「キリスト教は一つの勝利であった、一つのより高貴な
志操はキリスト教で徹底的に没落した、キリスト教こそ
これまで人類の最大の不幸であった。」

「キリスト教会は私にとっては考えうるすべての腐敗の
うちで最もはなはだしいものである。」

panse280
posted at 20:47

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