2009年10月25日

「西郷隆盛」全11巻、徳間文庫 林房雄

林房雄1903-1975
fusao hayashi

「日本への警告」(16)
昭和44(1969)年2月10日初版(日本教文社)

<西郷隆盛と武士の精神(3)>
--西郷を論ずる人の必読書、徳富蘇峰--

「歴史家の中では、何と云っても、徳富蘇峰の
西郷観に最も教えられるところが多い。翁の
「近世日本国民史」百巻は明治十年で終わって
いるので、最後の二十巻ほどは期せずして
西郷隆盛論のようになっている。これほど広く
資料を集め、史家としての公平と洞察を失うこと
なく西郷を描いた本は他にないのであるから、
今後西郷を論ずる人々は、少なくとも徳富「国
民史」の八十巻以後には目を通しておいていた
だきたいと私は望む。」


「私が小説「西郷隆盛」を書きはじめて、もう
三十年以上になる。
・・・
あと二、三年の余命が与えられるのならば、西郷
の全肖像を書き得るだろうと思うし、これを書か
なければ西郷さんにも相済まぬ、日本の国にも
相済まぬという気持ちになった。
・・・
(いろいろとやりたいこと、やらねばならぬも
あるが)六十五歳の半病人である私・・・に
命ぜられた仕事は、”西郷”と取り組んで、その
全肖像を描き残すことだと思い定めた。」

参考:「西郷隆盛」全11巻、徳間文庫
1986年2月15日 初版

panse280
posted at 19:31

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