2009年10月23日

西郷隆盛と武士の精神

林房雄1903-1975
fusao hayashi

「日本への警告」(14)
昭和44(1969)年2月10日初版(日本教文社)

<西郷隆盛と武士の精神(1)>
「私はことしの三月末から、仙石原に籠もって
「西郷隆盛」の最後の部分の執筆に取り組んで
いる。西郷隆盛という人物は、いろいろと
疑問の多い人物であるが、書き進むにつれて、
敬すべく愛すべき人間、偉大にして同時に
悲痛な男、新の意味の悲劇的英雄であったこと
を、ますます深く感じるようになった。」

「戦後は「西郷隆盛は反動武士階級の代表で
あり、十年戦争の敗北は武士階級の敗北と消滅
であり、そこから日本の近代化が始まった」と
いう見方が一般化されている。
・・・
そんなものは「政府へのおべっか使いの学者や、
政府の飼犬化した新聞記者たち」の意見だ、と
福沢諭吉は怒っているが、それと同じ飼犬的
意見が、大東亜戦争の敗戦後に、”左翼文化人”
たちによって復活され、現在ではその方が常識
のように思われている。歴史というものはこんな
奇妙な動き方をするものだ。」

panse280
posted at 21:28

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