2009年10月20日

特攻とキリスト教

林房雄1903-1975
fusao hayashi

「日本への警告」(11)
昭和44(1969)年2月10日初版(日本教文社)

<特攻とキリスト教>
岡潔さんは小林秀雄氏との対談で、特攻隊について
「小我を捨てて大我に従う行為として解釈して、
特攻隊を生むような民族は「世界を救える」と」
発言しています。

「特攻隊の精神は私達日本人には説明なしで理解
できる。しかしナチスのユダヤ人虐殺は理解できない。
・・・
(「ビルマの竪琴」を書いた竹山道雄さんの本に
「聖書とガス室」というのがあります。)
・・・
(竹山氏は)キリスト教の聖書そのものの中にナチス
を生む要因があったのだということを発見しました。
「ユダヤ人たちよ、汝らは悪魔の子であり、悪魔の
意志と欲望の遂行者だ。汝らの父は初めから人殺し
である。いかなる誠実も持っていない。常に嘘をいう。
汝は虚言者であり、虚言者の父である」という意味
の言葉が新約聖書「ヨハネ伝」に記されている。
「ユダヤ人はマムシの末である、マムシの子である。
永遠に呪われろ」というようなことが聖書の中で
繰り返されている。これが少なくとも二千年近く
キリスト教信者に、子供のときから繰り返し、つぎ
込まれている。
・・・
ユダヤ人迫害というのは、ヒトラーに始まったのじゃ
なくて、ヨーロッパの各国で中世以来、何度も何度も
繰り返されている。ユダヤ人にかぎらず、キリスト教
を信じないものは、すべて異教徒だから、絶滅しても
いいという、そういう精神を子供の時からつぎ込まれて
おる。
アメリカのインディアンを滅したのは、あとからアメ
リカにやってきたアングロ・サクソンを中心とする
プロテスタントでありますが、彼らはキリスト教の
神、ゴッドを信じない民族は、人間じゃなくて家畜
であるから虐殺してもいいんだと、先祖代々教え
込まれてきた。二千年も教え込まれた。
竹山氏によれば、インディアンをほとんど完全に滅
してしまったのは、聖書であり、キリスト教そのもの
である。欧米キリスト教徒の植民地政策は聖書を
見なくちゃ判らん。インドにおいても、メキシコ
とインカにおきましても、異教徒を滅すことは、
(異教徒すなわち原住民でありますが)、神に
よって与えられた使命であるという使命感で、彼ら
は虐殺し絶滅したのです。」

「竹山氏は「あのときにローマ法王がなぜユダヤ人
虐殺を止めさせなかったか。ローマ法王がやれば
できたんだ。いくらヒトラーでもローマ法王までは
手を伸ばすことはできなかったのだから、なぜ
やらなかったのか」と非難しています。」


補記:植民地政策と奴隷制度はキリスト教の基本である。

panse280
posted at 21:09

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