2009年10月13日
日本国憲法の成立事情
林房雄1903-1975
fusao hayashi
「日本への警告」(4)
昭和44(1969)年2月10日初版(日本教文社)
<日本国憲法の成立事情>
--天皇の命と引き替えに---
アメリカは二度と日本がアメリカの脅威と
なることがないように、日本国憲法を作成した。
そんな憲法などのめるはずがない。
しかし、・・・
「吉田茂の「回想十年」によれば、その時
ホイットニーは次のように言ったそうである。
「マッカーサー元帥はかねてから天皇の地位に
ついて深い考慮をめぐらしているが、この草案
にもとづく憲法改正を行うことが、その目的に
かなう所以であり、しからざる限り、天皇の一身
を保証することはできない」
これは明らかに脅迫である。天皇を戦犯法廷に
引き渡すか、それともこのアメリカ製憲法を
呑むか。
ホイットニーは賭けに勝った。吉田茂は苦痛に
顔をゆがめながら、後者を選んだ。
・・・
”平和憲法”は日本のためのものではなく、
連合国のために「日本を明治維新前の四等国に
押し戻す」占領基本法にすぎないことを知りつつ、
それを呑まざるを得なかった。」
fusao hayashi
「日本への警告」(4)
昭和44(1969)年2月10日初版(日本教文社)
<日本国憲法の成立事情>
--天皇の命と引き替えに---
アメリカは二度と日本がアメリカの脅威と
なることがないように、日本国憲法を作成した。
そんな憲法などのめるはずがない。
しかし、・・・
「吉田茂の「回想十年」によれば、その時
ホイットニーは次のように言ったそうである。
「マッカーサー元帥はかねてから天皇の地位に
ついて深い考慮をめぐらしているが、この草案
にもとづく憲法改正を行うことが、その目的に
かなう所以であり、しからざる限り、天皇の一身
を保証することはできない」
これは明らかに脅迫である。天皇を戦犯法廷に
引き渡すか、それともこのアメリカ製憲法を
呑むか。
ホイットニーは賭けに勝った。吉田茂は苦痛に
顔をゆがめながら、後者を選んだ。
・・・
”平和憲法”は日本のためのものではなく、
連合国のために「日本を明治維新前の四等国に
押し戻す」占領基本法にすぎないことを知りつつ、
それを呑まざるを得なかった。」