2009年08月30日

哲学の勉強について(3)

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「哲学入門」(4)
旺文社文庫(斎藤信治訳)昭和45年6月1日発行
本書は「意志と表象としての世界」の約1/6の縮小訳。

<哲学の勉強について>(3)
ブルーノとスピノザの思想とは「世界の諸現象がいかに
多種多様であろうとも、それらは唯一の実在の現れに
ほかならない。この実在こそはなにものにも依存せず
にそれ自身において存在しているものであり、なにも
のにも妨げられることなしに万有となって現われ出る
ゆえんのものなのである。もしもこの実在がなかった
ならば、すべては無に帰するであろう。」
彼等の哲学において世界の創造者としての神はありま
せん。神とは世界そのもののことなのです。
そして、最後にカントが主観の研究、すなわち認識能力
の研究を通じて、哲学史における独断主義と懐疑主義
の長い戦いに永久に終止符を打ちます。
カントによって客観と主観というものの本質がはじめて
明らかにされたのです。

「私はあなたがたのどなたにもカントを研究することを
お薦めしたいのです。もしその研究が真剣になされる
ならば、そしてその研究の中に深く入り込んでゆくこと
がおできになるならば、あなたがたはきっと世界について
今までとはまるで違った洞察を得られ、事物を新たな光
のもとで眺めることがおできになるようになりましょう。
・・・
私の講義はカントから出発します。
・・・
これからの自分の講義にさいしてカントの哲学を前提に
するということは許されないでしょうから、カントの
哲学の主要な教説を自分の講義の中に同化してゆくと
いう形で、それについての詳細な叙述を展開してゆく
ことになるでしょう。」

panse280
posted at 19:23

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