2009年08月23日
自殺について(斎藤信治訳)
ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer
「自殺について」
岩波文庫(斎藤信治訳)1989年11月5日発行
本書は「Parerga und Paralipomera」第二巻十〜十四章
部分の全訳である。
目次
・我々の真実の本質は死いよって破壊せられえないもの
であるという教説によせて
・現存在の虚無性に関する教説によせる補遺
・世界の苦悩に関する教説によせる補遺
・自殺いついて
・生きんとする意志の肯定と否定に関する教説によせる補遺
<解説より>
ショウペンハウエルの哲学というものは、ただにその
哲学が普通の哲学者には望み得ないような香りの高い
味わいの深い文章を通じて表現されていて、一種の
芸術作品をしのばせるものがあるというだけでなく、
哲学それ自身としても相当に高く評価されるべき優れ
て独創的なものをもっている。
・・・
我が国の学界においては、ショウペンハウエルなどを
云々するのは哲学の素人のやることだといった風な
暗黙の評価が成立してきていたかのように思われる。
もしかしたらこれは、ショウペンハウエルの哲学は
アカデミックでありうるためには、余りにも面白く、
また余りにも分かり易い、といったような考え方に
基づいているのではあるまいか。
私はショウペンハウエルを読むごとに、よく澄んだ
深い湖を想い浮かべさせられる。
arthur schopenhauer
「自殺について」
岩波文庫(斎藤信治訳)1989年11月5日発行
本書は「Parerga und Paralipomera」第二巻十〜十四章
部分の全訳である。
目次
・我々の真実の本質は死いよって破壊せられえないもの
であるという教説によせて
・現存在の虚無性に関する教説によせる補遺
・世界の苦悩に関する教説によせる補遺
・自殺いついて
・生きんとする意志の肯定と否定に関する教説によせる補遺
<解説より>
ショウペンハウエルの哲学というものは、ただにその
哲学が普通の哲学者には望み得ないような香りの高い
味わいの深い文章を通じて表現されていて、一種の
芸術作品をしのばせるものがあるというだけでなく、
哲学それ自身としても相当に高く評価されるべき優れ
て独創的なものをもっている。
・・・
我が国の学界においては、ショウペンハウエルなどを
云々するのは哲学の素人のやることだといった風な
暗黙の評価が成立してきていたかのように思われる。
もしかしたらこれは、ショウペンハウエルの哲学は
アカデミックでありうるためには、余りにも面白く、
また余りにも分かり易い、といったような考え方に
基づいているのではあるまいか。
私はショウペンハウエルを読むごとに、よく澄んだ
深い湖を想い浮かべさせられる。