2009年08月13日
私以上に深い思索があるとは思えない
ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer
「ショウペンハウエルの対話」(5)
(相原信作訳編)アテネ文庫昭和27年3月30日再版
<ショウペンハウエルの
フラウエンシュテットとの対話1846-1847年>(3)
<私以上に深い思索があるとは思えない>
「広さの点で」と彼はある時言った。
「私以上に出ることは勿論あり得るだろう。しかし
深さにおいてそういうことはあり得ないのだ。」
<世界の謎を解いた>
「若い頃「意志と表象としての世界」の第一版を
書き終わって、私は自分の印鑑にスフィンクスが
淵の中に身を投げる所を彫らせようと思ったことが
あったが、それも世界の謎を解き終わったことを
信じたからなのだ。」
<結婚しようと思ったことはないのですか?>
「自分も一生涯の間に数回はあわや結婚しようと
いうような事に成ったことはある。しかし何時も
決まってお流れとなった次第だ。自分はこれを
自分の幸せだと思っている。結婚生活の重荷を
負っていたとしたら、私は恐らく私の仕事をなす
ことはほとんど困難だったろう。」
arthur schopenhauer
「ショウペンハウエルの対話」(5)
(相原信作訳編)アテネ文庫昭和27年3月30日再版
<ショウペンハウエルの
フラウエンシュテットとの対話1846-1847年>(3)
<私以上に深い思索があるとは思えない>
「広さの点で」と彼はある時言った。
「私以上に出ることは勿論あり得るだろう。しかし
深さにおいてそういうことはあり得ないのだ。」
<世界の謎を解いた>
「若い頃「意志と表象としての世界」の第一版を
書き終わって、私は自分の印鑑にスフィンクスが
淵の中に身を投げる所を彫らせようと思ったことが
あったが、それも世界の謎を解き終わったことを
信じたからなのだ。」
<結婚しようと思ったことはないのですか?>
「自分も一生涯の間に数回はあわや結婚しようと
いうような事に成ったことはある。しかし何時も
決まってお流れとなった次第だ。自分はこれを
自分の幸せだと思っている。結婚生活の重荷を
負っていたとしたら、私は恐らく私の仕事をなす
ことはほとんど困難だったろう。」