2009年07月14日

苦悩からの救済の主人公としての知性

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集別巻」(398)
--「生涯と思想」--(15)


「ショーペンハウアー,1938」
(トーマス・マン)より(7)

<苦悩からの救済の主人公としての知性>
「意志のこの下僕にして哀れな下働きは、彼の主人
にして創造者である意志の上座に立ち、まんまと意志
をいなし、かれから解放され、一本立ちになり、すく
なくとも一時的には、おだやかな、明澄な、世界に幸福
をもたらす独裁権を主張することができ、意志は、権力
を奪われ、王座から追放されて、おだやかに、幸せに
没落してゆくのだ。
認識が意志から身をもぎはなし、主体がたんに個別的な
主体であることをやめて、意志にわずらわされない純粋
な認識主体になる、こういう奇跡のおこる状態がある
のだ。この状態は、美的な状態と名づけられる。
これは、ショーペンハウアーの最も偉大で、最も深い
経験の一つである。」

panse280
posted at 20:12

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