2009年06月09日

同情という点では女は男にまさる

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(14)」(364)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(37)
--Parerga und Paralipomena--
--女について(5)--

<同情という点では女は男にまさる>
「同情という点では女は男にまさり、したがって
不幸な人々に対する人間的な愛や思いやりを示す
ことにかけては女のほうが上だが、公平とか正直
とか誠実とかいう点になると男に劣るということ
も、同じ筋道からひきだせるだろう。
というのは、女というものは理性の力が弱いから、
とかく眼のまえにあるもの、具体的な現象、直接
現実的なものに左右されるからで、これにひきかえ
抽象的な思想や恒久的な原理や確固とした決心な
どに動かされることは少なく、一般に過去や将来
のことをおもんばかったり、眼のまえにない遠く
のことを考えたりはしないからだ。」

panse280
posted at 20:23

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