2009年06月01日
憎悪と軽蔑
ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(14)」(356)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(29)
--Parerga und Paralipomena--
<憎悪と軽蔑>
「憎悪は感情の問題だが、軽蔑は悟性の問題だ。
われわれの自我が、そのどちらも抑えることは
できない。」
「たいがいの憎悪は、他人の長所をいやでも
尊敬せざるをえないことから来ている。」
「軽蔑をおもてにあらわす人は、相手をいかに
評価していないかを相手に知らせることになる
から、すでにそれだけで、やはりいくらかその
人を眼中においていることを示すことになる。」
「冷たい軽蔑がひとたび表面に出ようものなら、
それこそ血なまぐさい憎悪によってむくいられる
ことになる。というのは、軽蔑された相手が同じ
軽蔑でやり返すということは、その人の力量では
とうていできないからである。」
(第324節)
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(14)」(356)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(29)
--Parerga und Paralipomena--
<憎悪と軽蔑>
「憎悪は感情の問題だが、軽蔑は悟性の問題だ。
われわれの自我が、そのどちらも抑えることは
できない。」
「たいがいの憎悪は、他人の長所をいやでも
尊敬せざるをえないことから来ている。」
「軽蔑をおもてにあらわす人は、相手をいかに
評価していないかを相手に知らせることになる
から、すでにそれだけで、やはりいくらかその
人を眼中においていることを示すことになる。」
「冷たい軽蔑がひとたび表面に出ようものなら、
それこそ血なまぐさい憎悪によってむくいられる
ことになる。というのは、軽蔑された相手が同じ
軽蔑でやり返すということは、その人の力量では
とうていできないからである。」
(第324節)