2009年05月24日

二度読むということ

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(14)」(348)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(21)
--Parerga und Paralipomena--

<二度読むということ>
「「反復は学問の母である」と言われる。すべて
重要な書物は何によらず、すぐ二度読むべきだ。
それは、二度目にはその問題の関連が一層よく把握
されるし、おしまいの結論が解っているため最初の
部分がいよいよ正しく理解できるからである。
さらにまた、二度目にはどの個所に対しても最初の
時とは違った気分で臨むことになるから、印象も
違ってきて、同じ対象を違った照明で見るような
ぐあいになるからだ。」

<作品は著者の精神のエキス>
「作品は著者の精神のエキスである。・・・
凡庸な頭の持ち主が書いた述作でも教えられるとこ
ろがあり、一読に値し、興味をひく場合がありうる。
・・・
したがって高い精神文化ともなれば、もはや人間に
対する興味ではなくて、ほとんど本だけに興味を
いだく境地へしだいに進んでゆくのである。」

panse280
posted at 22:21

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字