2009年05月18日

素朴さは天才の礼服である

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(14)」(342)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(15)
--Parerga und Paralipomena--

<真理は裸の場合が一番美しい>
「真理は裸の場合が一番美しい。そしてその表現
が単純であればあるほど、その感銘は深い。
それはひとつには聞き手の気持ちを、あらぬ思い
で散漫にさせることがなく、すっぽりと占領して
しまうためであり、またひとつには聞き手が、
なにも自分は修辞的技巧でまるめこまれたり、
欺かれているのではなくて、感動の全体が真理その
ものに由来することを感じとるからである。」

「単純・素朴という法則は、それがまた最も崇高
なものとも調和するために、どういう芸術にも
あてはまる。」

「才気のない連中は、・・・誇張と大言壮語に身を
くるみ、いかにも上品ぶった優越した調子を身に
つけたり、その他くさぐさの形式の衣裳をまとう
けれども、素朴さだけには、どうにも手がつかない
のだ。そんなことをすれば、たちまち化けの皮が
はがれて、むきだしの愚かさをさらけだすことに
なるからだ。頭のいい人でさえ、なかなか素朴に
はなりきれない。ひからびた、やせっぽちの姿を
見せることになるからだ。
・・・
素朴さは天才の礼服である。」

panse280
posted at 20:37

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