2009年04月25日
マネキンと芸術作品
ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(13)」(320)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(37)
--Parerga und Paralipomena--
<センスのある作品>
「あまりセンスのない人に喜ばれる彩色銅版画や
水彩画以上に、白黒だけの銅版画や墨絵は一段と
高い高尚な趣味に適するのだが、これはあきらか
に、黒一色の描写のほうが形式だけを、いわば
抽象的に与えるということにもとづいている。
(形式を把握するということは知性的なこと、
すなわち直観する悟性の仕事で、色彩はたんに
感覚器官の問題である。)」
「形式を物質から分離し分けるということが、
美的芸術品の性格の一つなのだ。」
マネキンが芸術作品になりえないのは、形式と
ともに、物質までも与えるからだ。
arthur schopenhauer
「ショウペンハウアー全集(13)」(320)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(37)
--Parerga und Paralipomena--
<センスのある作品>
「あまりセンスのない人に喜ばれる彩色銅版画や
水彩画以上に、白黒だけの銅版画や墨絵は一段と
高い高尚な趣味に適するのだが、これはあきらか
に、黒一色の描写のほうが形式だけを、いわば
抽象的に与えるということにもとづいている。
(形式を把握するということは知性的なこと、
すなわち直観する悟性の仕事で、色彩はたんに
感覚器官の問題である。)」
「形式を物質から分離し分けるということが、
美的芸術品の性格の一つなのだ。」
マネキンが芸術作品になりえないのは、形式と
ともに、物質までも与えるからだ。