2009年04月23日

絵画入門

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(318)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(35)
--Parerga und Paralipomena--

<二つの世界--意志と表象の世界-->
一つは「意志の世界」、これは欲望の世界。
もう一つは「表象の世界」、これは苦痛のない世界。

「(表象の世界)は、どんちゃん騒ぎの陽気さは
全くないが、きわめて意味深重な一見に値する演劇
を含んでいる。この芝居を楽しむことに、美的な
喜びの本質がある。
認識の純粋な主体になるということは、自分自身から
解放されるということである。しかしこれはたいがい
の人のできないことで、だから彼等は芸術家の天賦で
ある、あの事物の純客観的把握が普通はできないのだ。」

<表象の入口--絵画入門-->
「イデアをつかむに必要な事は、私がある対象を見る
場合、その対象が時間と空間において占めている位置
、つまりはその対象の個性的性質を、私が本当に度外
視することだ。なぜなら、いつでも因果律によって
規定されているこの位置こそ、その対象を私という
個体に対してなんらかの関係に置く当のものだからだ。
だからこの位置を除去してはじめて対象はイデアとな
り、まさにそのことによって私は認識の純粋主体とな
るのである。だからどのような絵も、それがつかのまの
瞬間を永遠に固定し、そのことによって時間の流れから
引き抜くという、すでにそのことだけによっても、個体
的なものを表現するのではなく、あらゆる変化のうちに
持続しているもの、つまりイデアをあらわしているの
である。」

要約:絵にイデアを直覚するとき、そこには時間も
空間も因果律も消失する。

panse280
posted at 20:37

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