2009年04月16日

旧約聖書と新約聖書

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(311)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(28)
--Parerga und Paralipomena--

<旧約聖書と新約聖書>
ユダヤ教の根本性格は現実主義と楽天観だ。
これに反対に、バラモン教や仏教の根本性格は、
精神主義と厭世観だ。

ユダヤ教は、楽天観という根本的誤謬を修正する
ためにサタン(悪魔)を利用する。

アダムとイヴの堕落は厭世的要素をユダヤ教に
持ち込んだものである。ただし生存に先行する
ものとして叙述されるべき「堕落」を生存の経過
へ移しかえた。

旧約聖書はオルムズド教に由来する。

ユダヤ教の起源はゼンド宗教であるが、これに
反して、新約聖書はインド的なものに由来する。
道徳を禁欲に移すインド的なその倫理、その
厭世観がこれを証拠だてている。
このために新約聖書は旧約聖書と決定的に内面的
に矛盾することになり、結局アダムとイヴの堕罪
の物語だけが、両者につなぎになったのである。

キリスト教を徹底的に理解しようとすれば、
バラモン教と仏教をできるだけ精密に知る必要が
ある。

イエスはインド起源の宗教をもつエジプトの僧侶
たちよって教育された。


panse280
posted at 20:29

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