2009年04月15日

動物愛護協会

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(310)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(27)
--Parerga und Paralipomena--

<動物愛護協会>
「キリスト教の道徳がその掟を人間だけに限って、
動物界全体をなんの権利ももたないものとして放置
していることは、一つの大きな欠陥であり、本質的
に不完全な点である。だから粗暴・冷酷な、ときには
野獣にも負けぬような大多数の人間どもから動物を
守るためには、警察が宗教の役割を代行せざるを
得ぬのであり、それだけでは十分でないため、現今
ではヨーロッパやアメリカのいたるところで、
動物愛護協会などが結成されているしまつだ。」

感想:「動物愛護協会」がある欧米はやはり先進国
だ、なんて思う日本人はまずいないと思うが、
動物を物としてみる欧米人でさえ、そのあまりにも
悲惨な光景に耐えきれなかった人々がいた、という
ことは救いである。

<動物愛護協会は何故できたのか>
「キリスト教の賤民どもが動物を遇する、あの
悪逆無道ぶりを見るがいい。彼等は全くなんの
目的もないのに、笑いながら、動物を殺したり、
かたわにしたり、いじめたりする。そして自分
たちを養ってくれた稼ぎ手の馬でさえ、老齢に
至っても酷使し、その鞭の下にくたばるまで、
哀れにも骨の髄までしゃぶるのだ。」

panse280
posted at 21:44

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字