2009年04月13日

異端者ヴァニーニ

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(308)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(25)
--Parerga und Paralipomena--

<異端者ヴァニーニ>
異端者ヴァニーニは語る。
「もし人間が神の意志に反してあやまちを犯すと
するなら、神のほうがその人間よりも弱いという
ことになる。」
さらに異端者ヴァニーニは語る。
「もし神が罪を欲し給うなら、罪を犯すのは神
その人だ。もし神が罪を欲し給わないとしても、
それにもかかわらず罪は犯されるのである。
したがってわれわれは神について、神は先見の明が
ないか、無力であるか、あるいは残酷であると
言わざるをえない。なぜなら、神はその欲するとこ
ろを実現させるすべを知らないか、あるいはその力
を持たないか、あるいはその実現を怠ったのである
から。」

異端者ヴァニーニは舌を切られたうえで
焼き殺された。


panse280
posted at 20:49

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