2009年04月04日

私の倫理学の特徴

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(300)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(17)
--Parerga und Paralipomena--

<私の倫理学の特徴>
「私の倫理学は本当に新約の精神によっている
のに対して、他の倫理学はことごとく旧約の
精神にのっとっており、したがって理論的に
も単なるユダヤ教(露骨な暴君的有神論)に
帰着するのである。この意味において、私の
学説こそ真のキリスト教的哲学だとよぶこと
もできよう。」
(第百六十三節)

旧約は人間を律法の支配下におくが律法は
人間を救済に導くものではない。
新約の禁欲主義的精神は、生きんとする
意志の否定、世の棄却を告白している。

「自分以外の現象のうちに自分を再認識する
ことから、さしあたり正義と人間愛が生まれ
てくるのであるが、ほかならぬこの再認識こ
そ、究極的には意志の放棄に行き着くもので
ある。」
(第百六十五節)

panse280
posted at 23:21

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この記事へのコメント

1. Posted by イカこども   2009年04月05日 06:02
5 いつも楽しみに読ませてもらってます。ショーペンハウアーの本を購入したいのですが、ショーペンハウアー全集11に収録されている「生活の知恵のためのアフォリズム」は、のちの単行本「孤独と人生」と同内容でしょうか??
それと新潮文庫の「幸福について」も、翻訳者は違うと思いますが、同内容ですか??もしもご存知でしたらアドバイスお願いします。
2. Posted by panse   2009年04月06日 21:28
「孤独と人生」(白水社)
「幸福について」(新潮文庫、橋本文夫訳)
「幸福について」(角川文庫、石井正、石井立訳)
ショーペンハウアー全集第11巻(白水社)
以上4冊の内容は同じです。
注:ショーペンハウアー全集第11巻(白水社)には
上記「生活の知恵のためのアフォリズム」のほかに
「死霊とこれに関連するものについての研究」が収め
られています。
3. Posted by イカこども   2009年04月08日 18:40
丁寧にありがとうございます!やっぱり同じでしたか、なんとなく同じような気がしていて、2冊買わなくて良かったです。全集11を何とか古本で探して買ってみます。それと、ショーペンハウアー全集10〜14で、panseさんが一番気に入ったエッセイがあれば知りたいです。
4. Posted by panse   2009年04月09日 00:50
全集10〜14では11巻と14巻が文庫本として
出版されていて人気があります。
14巻の内容を一部紹介します。
「自分で考えること」
「著述と文体について」
「読書と書物について」
「女について」
「教育について」等々
「一番気に入ったエッセイ」をあえて選べば
11巻の「生活の知恵のためのアフォリズム」です。

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