2009年03月30日

人生の課題

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(295)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(12)
--Parerga und Paralipomena--

<通例の人生>
「たいていの人は、人生の終点で振り返って見た
時、自分が一生涯、「一時しのぎの」暮らし方を
してきた事を発見し、自分があんなにもぼんやり
味わいもせずにやり過ごしてきたものこそ、実は
自分の生命だったのであり、それこそ自分がそれ
を待ち望んで生きてきた当のものであったことを
知って、驚き怪しむことになるのだ。
こうして人間の生涯は、通例、希望に愚弄された
あげく、死神の腕に飛び込むという具合になるの
だ。」
(第百四十五節)

<人生の課題>
「(人生最初の課題は)「生計の資を稼ぐ」という
課題だ。これが解決されると、獲得されたものが、
一種の重荷になってくる。そこでこの手に入れた
ものを処分し、片付けるという第二の課題が出現する。
すなわち、生活が安定するとたちまち襲いかかって
くる退屈というやつを、追っ払らわなければならな
くなるからだ。つまり人生の第一の課題は、なに
ものかを手に入れること、第二の課題は、それを
手に入れたら、さっそくそれを忘れるようにする事
なのだ。」
(第百四十六節)

panse280
posted at 21:33

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