2009年03月24日

永遠性を自覚する、ということ

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(13)」(289)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(6)
--Parerga und Paralipomena--

<永遠性を自覚する、ということ>
「あらゆる事物のはかなさと虚無性と夢のような
性質をいよいよはっきり意識すればするほど、
それだけいっそう明確に、人は自分自身の内なる
本質の永遠性を自覚する。なぜなら、もともとこの
本質と対比することによってのみ、事物のあの性質
が見破られるのだから。それはちょうど、自分の
乗っている船の速さは、船そのものに目を向けても
わからず、動かない岸を見てはじめてわかるのと
同様なのである。」
(第十章 第百三十八節)

参考:<空とは>鈴木大拙
「空」という言葉は、仏教では二つの意味をもつた
めに、混乱を招いている。まず、一つは、全てのもの
は、永久性をもたない、という意味であり、もう一つ
は、万物は「空(絶対者)」に根ざし、この根ざすと
いうことを十分理解する限り、それは実在する、とい
う意味であり、禅においての「空」は、この意味である。

参考:<永遠なるもの>アインシュタイン
「永遠なるものに関心を抱くのはよいことだ。何故なら、
それのみが、人間社会に平和と平穏を回復させる精神の
源だからです。」


panse280
posted at 20:08

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