2009年03月17日

嫉妬について

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(12)」(283)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(14)
--Parerga und Paralipomena--

<「タイムズ」1858年10月9日>
--嫉妬にかんしての論説---

「成功ほど罪深い悪徳はないものだし、また
成功ほど、同時代者や友人や隣人のあいだに
憤りを引き起こす卑劣さ、汚さ、不親切さと
いうものもないものである。成功とは、理性
も防ぐことができないし、謙虚さも静める事
の出来ないただ一つの許し難い罪なのである。

天が彼にこのような賜物を授けたのだとすれば、
私には彼を憎む理由がないではないか。

これが普通の人間精神の真の、自然な言明である。
われわれにできないように書いたり、われわれに
できないように話したり、われわれにできない
ように努力したり、われわれにできないように
裕福になるような人は、犯しうる全ての罪を
おのれの人格の上に蓄積しているのだ。
こんな奴はやっつけろ。なぜこんな奴がのさばる
のだろうか。」

<美少女に女友達はできない>
「(嫉妬の)対象は、それが輝かしいもので
あればあるほど、それだけますます孤立する
ことになる。そのために美しい少女は女友達
をもたないのだ。」

<嫉妬は研究したほうがよい>
「嫉妬が存在する場合、それには憎悪が伴う
ものだということを忘れてはならないし、また
嫉妬する者を不実な友にしないよう気をつけな
ければなるない。それだからこそ嫉妬の発見が
われわれの安寧(あんねい)にとって重要なの
である。それゆえわれわれは、嫉妬の策謀を
見破るために嫉妬を研究すべきである。」
(第百十四節)

panse280
posted at 22:38

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字