2009年03月16日

悪魔的動物としての人間

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(12)」(282)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(13)
--Parerga und Paralipomena--

<悪魔的動物としての人間>
「人間とは、苦痛を与えるというただそれだけ
の目的のために他人に苦痛を与える唯一の動物
である。
・・・
どんな動物も、ただ苦しめるためにのみ苦しめ
るということは決してない。しかし人間はそう
するし、それがたんなる動物的性格よりもはる
かにひどい悪魔的性格を形成しているのだ。
・・・
囚人がクモを飼い慣らすという骨の折れる芸を
なしとげ、それを楽しんでいるのを見つけた時、
ただちにそのクモを踏みつぶしてしまうあの
看守のように。」

何故、こんな事をするのか?

「それは、生存の絶えざる苦悩によってますます
憤激し、他人に苦痛を与えることによって自分自身
の苦痛を軽くしようとする生への意志である、と。
だが、生への意志はこうした仕方でしだいに本当の
悪意や残忍さへと発展してゆくのである。
・・・
人間の本性における最も邪悪な性向とは、他人の
不幸をよろこぶ気持である。」
(第百十四節)

panse280
posted at 20:51

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