2009年03月05日

第一級の精神は専門を持たない

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(12)」(271)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(2)
--Parerga und Paralipomena--
-
<哲学とは直観的認識があってこそ>
「直観的な認識こそが一切の洞察の尽きることの
ない真実の泉である。真の哲学は抽象的概念から
編み出されるようなものではなく、観察と経験に
基礎づけられていなければならない。」
(第九節)

<人を見て話せ>
「いかなる時にも不用意に異論を唱えてはなるまい。
賢者も無知の人々と争えば無知に落ちるのだから。」
(ゲーテ「西東詩集」)
(第二十六節)

<第一級の精神は専門を持たない>
一つの専門の学問に身を捧げるには、その学問への
愛が必要だが、それよりも他の全ての学問への無関心
が必要である。それゆえ、第一級の精神の持ち主は
決して一つの専門に身を捧げることはないであろう。
彼の志向は事物の総体、世界全般へと向けられており、
そこにおける何ものも彼に無縁であることはない。
(第三十四節)

<知は力ではない>
「多くのことを知りながら権力を持たぬ事は、人間の
あらゆる苦しみのうち最も忌むべきことである。」
(ヘロドトス)
(第四十三節)

panse280
posted at 20:57

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