2009年02月21日

朝まで議論したって人の意見は変わらない

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(260)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(52)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--
--第五章 さまざまな教訓と原則について--
--C 他人に対するわれわれの態度について--

<誰がやったか、それが問題だ>>
「おのれの行為・行動については、決して他人を
模範にすることはできない。それは他人とは状況、
環境、諸々の巡り合わせが同じであることはないし、
性格が違っていれば、行動にも違った外見を与える
からである。「二人が同じことをしても、やった
ことは同じではない。」人は、十分に考え、鋭く
思いを巡らし、おのれの性格に即して行動せねば
ならぬ。」

<朝まで議論したって人の意見は変わらない>
「人は誰の意見とも争ってはならない。さもないと、
人は相手が信じている全ての不合理さを相手方に
納得させるのにはメトシェラの年にまで達せねば
ならず、しかもそれでも十分でないということを
考えるべきである。」

注:メトシェラ:ノアの父、969歳まで生きた。

<政治問題は身の危険を孕んでいる>
「最も主要な事柄について熱心にこの世を矯正
しようとしてこの世に現れた者が、無事息災に
この世から去れるとしたら、その人は幸福だと
いえる。」

panse280
posted at 20:34

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