2009年02月15日

ちょっとした会話で人間の本質はわかる

ショーペンハウアー 1788-1860
arthur schopenhauer

「ショウペンハウアー全集(11)」(254)
--「余録と補遺:哲学小品集 第二巻」--(46)
--Parerga und Paralipomena--

--生活の知恵のためのアフォリズム--
--第五章 さまざまな教訓と原則について--
--C 他人に対するわれわれの態度について--

<ちょっとした会話で人間の本質はわかる>
「人々の精神および気質の同質性あるいは異質性が、
会話の中にもたやすく、しかもはやばやと現れると
いうことは驚くべきことだ。どんな些細な事にも
このことがうかがわれる。会話の中味がきわめて
縁遠い、しかも全く取るに足らないような事柄で
あっても、本質的に異質的な者どうしが話しあって
いる場合は、一方のほとんどすべての発言が他方に
とって多少なりとも不愉快なばかりか、全く腹立た
しいことがしばしばある。これに反し同質な者どう
しが話しあう場合には、全てについてすぐにある種
の調和を感じる。」

<争いの多い人達とは>
どれだけ大きな団体にいても悪人は悪人を嗅ぎつけ
ることができる。彼らに一時的な不調和をもたらす
ものは、現在の状況、仕事、環境、体の状態、その
瞬間に考えていることなどによって、ほとんどいつ
も変わるものである。
こうした不協和音の除去には、最高に教養ある人で
なければできない。
愚者や悪人はすぐに群れをなすが、争いも絶えない。

panse280
posted at 10:17

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